■発注在庫管理システム『メドオーダー』とは
ファーマクラウドでは、代表の薬局経営経験から「医薬品流通の非効率をなくす」をミッションに掲げ、医薬品在庫のシェアリングサービス『メドシェア』の提供をはじめ、さまざまな課題の解決に取り組んでまいりました。
『メドシェア』は1,000店舗を超える薬局様に採用いただき、医薬品の廃棄減少の一助となるよう取り組んでおります。
不動在庫の取引サービスを運営する中で、多く頂戴したお問い合わせが「発注業務」に関するご要望です。
調剤薬局では「医薬品の安定的供給」という社会的使命のもと、患者様にお渡しするお薬が欠品することないよう日々の発注業務、在庫管理に少なくない労力を割いています。中でも発注業務、どの品目をいつ、どれぐらい発注するのかという判断は薬剤師の経験や熟練度に頼る部分が多く、本来であれば対人業務に割くべき時間が対物業務にあてられてしまうという現状に課題が生じておりました。
そこでファーマクラウドでは『メドシェア』で培った知見をもとに、発注点の計算に特化した400超のAIを作成しました。これらのAIを活用することであらゆる処方パターンに対応した発注点を計算することができ、過剰に在庫を抱えることなく、かつ欠品しない適正在庫量を実現することが可能になっています。いわば、1,000店舗の在庫管理経験をもつ400人の薬剤師が、品目ごとに発注点を計算してくれるようなもので、欠品させない事と在庫金額のバランスを追求した発注点に基づいての発注を可能にしました。それが発注在庫管理システム『メドオーダー』です。
■『メドオーダー』導入背景
ファーマクラウドでは、先行サービス『メドシェア』を活用いただいている店舗様に案内を行い、発注業務にお困りの店舗様に『メドオーダー』の概要をご案内、導入いただきました。
導入いただいた店舗様では、主に
・過剰在庫の金額を見直したい
・発注業務にかかるコストの削減を行いたい
という課題に取り組んでおられたため、AIによる発注点で発注を行うことでどのように在庫金額が軽減するかを主眼に置き、日々の提案に基づいた発注を実施していただきました。
■導入によるメリット、効果
結果、導入後一カ月で「処方薬剤料はほぼ同じであるにも関わらず、在庫金額については約240万円の節約」の実現に至りました。
導入店舗様からは「在庫がかなり適正されている感じです。在庫金額も導入の効果が出ており、系列店舗にも導入を検討しております」とのお言葉を頂戴しております。
■これからの取り組み
『メドオーダー』では、煩雑な要素を極力省いた操作性についても追及し、すべての情報を一画面で管理。まさに「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」誰でも簡単に発注業務を行うことができるシステムとして日々の更新を行っております。
これからも、薬局や薬剤師が抱える課題を発見し、その解決に資するようなシステム開発とサービスの提供に努めて参ります。