メドサーチユーザーインタビュー

ひかり薬局

加藤章則先生

岡山市には300超の調剤薬局がありますが、岡山市薬剤師会として「メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)」の導入を推奨、約150の薬局に導入いただいております。導入薬局での検索件数は年間2万回超!利用率70%と、「メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)」のヘビーユーザーが多くいらっしゃいます。(2023年2月時点)
今回は岡山市薬剤師会に所属されているひかり薬局の代表取締役であり、(2023年3月取材時)岡山市薬剤師会会長の加藤章則先生(以下加藤先生)にお話をうかがいました。

デジタル化(DX化)により、
常に最新の情報が共有できるように。

ファーマクラウド:
本日はありがとうございます。今回のインタビューではひかり薬局様としてのメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)活用と併せて、岡山市薬剤師会会長としてのお立場でのご意見もお伺いできればと存じます。
加藤先生:
承知しました。
ファーマクラウド:
まずはじめに、メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)導入前は、小分けの運用はどのようにされていらっしゃったのでしょうか?
加藤先生:
ひかり薬局グループ内で融通できない時のために、近隣の規模の大きい薬局さまにお願いして、在庫状況をエクセルなどで1年に1回共有いただくというアナログな方法を取っていました。年1回更新なので、お電話する際は本当にお薬があるかどうか不明な状態でお伺いする感じでしたね。
ファーマクラウド:
地域地域で小さなコミュニティがあってそこで融通しあっていたということをよく伺います。
加藤先生:
岡山市薬剤師会は、歴代会長職に就かれる方々が皆さん、地域の活動に対して理解を示してくれる方ばかりだったこともあって、岡山市内の薬局は比較的仲が良いんです。
地域のために我々が団結して、地域の方々をサポートする医療を、薬局として地域全体でサポートする体制を組みましょう、ということをずっと歴代会長が提唱されてきたのでそれが根付いているのでしょうね。
ファーマクラウド:
相互扶助の精神がしっかり根付いているんですね。
加藤先生:
はい、そういった精神が根付いていたからこそ、メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)導入時も、調剤データの登録についても理解が得られ約半数の薬局が積極的に参加してくれたんだと思います。急に処方箋が入ってきたときに、お薬がない!困った!という時に実際にメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)を使ってみてお薬が見つかったという経験のある薬局、恩恵に預かった経験のある薬局はずっと使い続けてくれますね。
ファーマクラウド:
地域支援体制加算特例措置が実施されますが、薬剤師会としてのご意見をいただけますでしょうか。
加藤先生:
これまで、地域連携の1つとしてメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)を岡山市薬剤師会として推進し使い続けてきて、地域にも浸透してきている状態です。
岡山市薬剤師会としては、ここで新しい仕組みをわざわざ導入して切り替えるメリットもないため、これからも引き続きメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)を使い続けていきたいと考えています。
ファーマクラウド:
岡山市内でメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)を現在約半数の薬局さまがご利用いただいていますが、逆に言うとまだ半数の薬局さまがご利用いただいていないということになります。
現在メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)ご利用の薬局さまからも、近隣で入っていない薬局さまがいらっしゃたりするので、もっと多くの薬局さまに入っていただきたいというお声をいただいています。
こちらについて、今後薬剤師会としてのお取組みのご予定がありましたら教えてください。
加藤先生:
岡山市薬剤師会としてはもっともっと会員(参加薬局)を増やしていきたいと考えています。
各薬局にとって、自薬局から30分離れた薬局ではなく、10分、5分、とより近隣の薬局が参加してくれることのメリットは非常に大きいと考えています。
メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)の、近隣薬局から表示される機能というのは薬局にとってすごく有益です。
新型コロナウイルスの影響によって一時期各薬局の患者数がすごく減ったこともあり、お薬の融通に困るという状況ではなかったため、メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)の必要性をアピールしづらい状況でしたが、今回新型コロナウイルスの影響がなければ、薬剤師会としてももっとメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)を推進でき、参加薬局を増やせたと思っています。
ファーマクラウド:
最近はだいぶ感染者数も落ち着いてきて、また出荷調整の影響もあるかと思いますのでその意味ではまたご不便を感じるシーンというのも増えてきているのでしょうか?
加藤先生:
そうですね。最近はメドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)を活用する機会も増えてきました。
ファーマクラウド:
行政のお話が出ましたが、今後災害発生時などはクラウドに情報があるというのも地域医療連携において重要になってくると思いますが、いかがでしょうか。
加藤先生:
岡山県薬剤師会でも災害対策委員会にて、何か災害が起きた時に災害薬事コーディネーターが薬の調達をどのように行うか、患者のお薬の情報をどう入手するか、などをシステム含め検討しています。
岡山市薬剤師会としては、「災害薬事サポーター」という研修も昨年度からやっていて、次回で3回目となります。
サポーターの役目としては、避難所が出来た時に地域の薬局薬剤師がゾーニングを行う、導線を作るようなことを考えています。
災害発生時にいかに速やかに、誰がどういう風に指揮命令系統を作って、それをスムーズに行政の方々等へスムーズにお渡しできるようにできるようにするにはどうしたら良いか、ということを検討していて、そういうことが薬剤師会として対応できれば良いと考えています。
ファーマクラウド:
メドサーチ(メドシェア「小分け機能サポート」)に今後期待することは何ですか?
加藤先生:
特にないですかね(笑)
今使っていて十分満足して使わせていただいているので。
逆にあまり機能を増やして複雑にしないでいただきたい、というくらい。
シンプルな機能のほうが使いやすい、という薬局も多いと思うので、基本機能以外はオプションにして提供していただき、付加機能は使いたい薬局が利用できるようにしていただけると良いと思います。

※取材:2023年3月